2020年の記事
新しいファイル形式『.HEIC』『.webp』の画像をホームページに掲載するには
最近のiPhone※1で写真を撮影すると、『.HEIC』という拡張子の画像が保存されます。この形式のファイルは、汎用的に利用されている『.jpg』よりも高画質で低容量であることが特徴です。この頃はWindowsPCやMacでも、『.HEIC』ファイルの保存や表示が可能になってきました※2。ただし、ホームページに掲載する場合は注意が必要です。現時点(2020年9月)では『.HEIC』ファイルを表示できるブラウザが存在しません。近い将来対応する可能性もありますが、それまでは撮影した『.HEIC』画像を『.jpg』等に変換するか、iPhoneの設定で保存ファイル形式を『.jpg』に変更する※3、といった対応が必要です。
一方、Googleが開発した『.webp』という拡張子の画像ファイルも一般化してきています。こちらも高画質で低容量ですが、対応ブラウザがかなり多いという点が『.HEIC』と異なります。なお、『.webp』ファイルをホームページに掲載するためにWordpressの管理画面からアップロードしようとすると「許可されていません」のようなエラーメッセージが表示されますので、コンパスのWeb安心サポート®をご利用中のお客様は事前にご相談ください。
- ※1 iPhone7以降の端末かつiOS11以降のバージョンのOS。
- ※2 Windows10・バージョン1809以降は『HEIF画像拡張機能』を標準搭載。『HEIF』はファイル形式の名称、『.HEIC』は拡張子。 Macは『macOS High Sierra』以降のバージョンで対応。
- ※3 iPhoneの『設定』→『カメラ』→『フォーマット』→『互換性を優先』をチェック。
パスワードの管理方法
メールアカウントやホームページの管理画面のパスワードの紛失・亡失に関するお問合せをいただくことが度々あります。その多くは、パソコンの買い替え時や、スタッフの退職後といったタイミングです。社内の管理担当者や管理ルールが定まっていないと、個人の裁量に応じた管理に委ねることになってしまいますので、このようなトラブルが発生しやすくなるようです。
パスワードは、紛失だけなら再発行や再設定で済むこともありますが、漏洩してしまうと非常に危険ですので、速やかに対処方法について検討していただくようにお勧めすることもあります。最初はシンプルに、「誰が管理するか」、「どのように管理するか」を決めていきます。まず管理する人ですが、管理担当者(管理担当部署)を設けて一元管理すれば、個人レベルでの紛失がなくなり、退職や異動の際の引継ぎも円滑に済みます。次に管理方法ですが、「記憶する」「紙面」「ファイルに記録する」といった方法が考えられます。紙面の場合はファイリングして、鍵付きの引き出しや金庫で保管した方が良いでしょう。ファイルで管理する場合も、WordやExcelなど、パスワードで保護できるファイル形式を推奨します。
最近ではセキュリティ強化の目的で、桁数が多く記号や大文字小文字を組み合わせなければならないパスワードや、二段階認証のようなログイン方法を採用するサービスやシステムが増えています。こうした複雑化する仕組みに対応するためには、状況に応じて管理方法を改訂していくことも必要になるでしょう。
お問合せフォームから迷惑メールが大量に届いたら
「お問合せや資料請求などのホームページのフォームから、ある日を境に大量の迷惑メールが届くようになった」というご相談をいただくことがあります。
2、3年前は半年に1社程度のご相談でしたが、この頃は1カ月に2社という頻度に増加しています。このようなフォームを狙った攻撃には、こちらもスパムを防止する仕組みで対処します。
最近はよく、Googleが提供している「reCAPTCHA(V3)」を用いています。導入すると、ホームページの右下に保護中のマークが表示されます。
古いバージョンだと「私はロボットではありません」にチェックを入れたり、歪んだ文字を解読して入力したりする必要がありましたが、新バージョンではそのような操作は不要になりました。
導入作業も1、2日程度で完了しますので、ご希望があれば迅速に対応いたします。
Webあんしん通信とWeb安心サポート®について
コンパスのWeb安心サポート®(商標登録第6206964号)は、サーバ・ドメインの管理やセキュリティ対策、運用上のサポートなど、ホームページやメールを安心してご利用いただくためのサービスです。日々サポート業務を提供する中で気づいたことや役に立つ情報を、この「Webあんしん通信」を通してお届けします。