ホームページの改ざん被害 発生時の状況とその後の対処
2023年のホームページの改ざん被害の件数※を集計したところ、前年比で約36%と、数値としては減少しているようです。しかし、同年にコンパスで対応したホームページの改ざん被害件数は過去最高の3件でした。推察ではありますが、被害発生について報告されていない事例が多いことや、弊社とWeb関連の業務でお取引きいただいている企業・団体が増加していることなどが理由として挙げられます。
一旦被害に遭ったホームページをクリーンな状態へ完全に復旧させることは困難を極めます。直近の殆どの事例では、Webサーバを新規に取得し、改ざん前のバックアップファイルがあれば復旧し、なければゼロから構築する、という対処を行っています。更に最近の改ざん被害では、Google等で自社名をキーワードにして検索するとブランド物や健康食品などが掲載された無数のWebページが表示されてしまう、という被害も発生しています。これらの不正なページを検索結果からすべて削除させるまでに、長期間を要する場合もあります。
コンパスでは日頃から改ざん被害の予防と対策として、Webサーバの管理やお客様への周知などを行っています。ただ、改ざんに使用されるプログラムは日々巧妙化、複雑化しているため、確実に防止することはほぼ不可能と考えています。前述のように被害発生時は状況分析や対処方法の選択など、最善策の実施に努めていますので、ご心配事などがあればお問合せください。
※引用元:独立行政法人情報処理推進機構『インシデント報告対応レポート』(2023年・2024年)