2025年の記事
POPとIMAP ビジネスシーンに最適なメール受信方式は?
POPとは、メールをサーバーから端末にダウンロードする受信方式です。受信したメールは端末に保存されてサーバーからは削除されますので、インターネット環境が無い場所でも閲覧できて、サーバーの容量を圧迫しにくいというメリットがあります。また、メールをサーバーに一定期間残す設定をすれば、同じメールを複数の端末で受信したり、端末側で誤って削除してしまったときにサーバー側のメールを再度ダウンロードしたり、といった便利で安心な使い方もできます。ただし、POPではメールの管理が端末ごとに独立しているため、端末間での情報の同期はできません。例えば、PCで既読にしたメールがスマホでは未読のまま、といった状態になります。
一方のIMAPは、端末にはダウンロードせずにメールをWeb上のサーバーで管理する方式です。どの端末からアクセスしても既読・未読やフォルダー管理が統一されている状態ですので、PCとスマホなど、複数端末でメールを利用する際に便利です。ただしIMAPはPOPとは異なり、過去のメールを自動的に削除するような機能がありませんので、サーバーの容量が上限に達するとメールの送受信ができなくなってしまうことがあります。このようなトラブルを防ぐには、不要なメールを手動で逐次削除するなどの注意が必要になってきます。
こうした双方の特性を踏まえると、複数端末でメールを利用するなら「PCでPOP、スマホでIMAP」という使い分けがお勧めです。POPでPCにメールを保存してサーバーの負担を軽減しながら、スマホではIMAPでリアルタイムにメールを確認すれば、サーバー容量の節約と利便性の両方を実現できます。自分の使い方に合った受信方法を選び、快適なメール環境を整えましょう。
レンタルサーバ選択のポイントと移転の勧め
ホームページの制作や移転に際してレンタルサーバを選択する時は、各サーバ会社の複数プランのスペックや料金に加え、コンパスでの運用実績も判断基準にしています。中でも特に重視しているのが、Webサーバの動作速度です。コンパスでは10数年ほど前は主にA社のサービスを利用していましたが、CMS(Wordpress)の導入数の増加とともにホームページの表示や更新時の作業などの動作が遅くなるケースが増え、サーバの高負荷によって一時的にWebページにアクセスできなくなるような不具合も散見されました。そこで、6、7年前からB社のサーバにシフトしたところ、殆どのホームページが軽快に動作し、A社のサーバと比較して表示速度が劇的に改善したケースもありました※。
さらに、迷惑メール対策も重要な選択ポイントのひとつです。A社もB社も禁止ドメインの設定や自動振分けなどさまざまな機能を提供していますが、特にB社のメールフィルターは件名や本文に含まれる特定の文字列を指定できる仕様で、高い効果が期待できます。銀行やカード会社、大手ECサイトを騙 る不審なメールが大量に届くような状況でしたら、これらの会社名や差出人の名前をフィルターに登録すればメールサーバのゴミ箱に振分けられますので、パソコンやスマートフォンのメールソフトで大量の迷惑メールを手作業で削除するような煩わしい作業から解放されます。
以上のように、自社のホームページが重く感じたり、迷惑メールの対処に苦慮している場合は、サーバの移転によって解決できる可能性がありますので、ぜひ一度ご相談ください。
※表示速度はレンタルサーバの移転前後の各環境やホームページの仕様などに影響します。
サーバ移転後も改善しないケースがありますのでご了承ください。